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20年放置していた実家の裏庭に1日で小さな畑を作る③ 〜父と娘の畑〜

更新日:2024年7月1日


年に数回帰省する実家の裏庭を活用したい!

1つ前のお話では前日の夕方に決意し両親に了承を得て、納屋の道具の確認をし、翌朝7時から耕し始めました。この日は9時半には家を出て家族でいちご狩りと、変わり自転車を乗りに行きます。


[ 流血 何事もサイン ]

2つ目の場所を耕し終わって、体力と時間的にもう1箇所できそうだったので3つ目の場所も同じように別の柿の木の近くの剪定枝が置いてあった場所を掘ることにした。夢中で堀り返している途中、素早く動くものを発見。美しい5本線のニホントカゲの幼体だった。捕まえて子どもに見せようと追いかけるも、小枝や草の下に隠れてなかなか捕まらない。ようやく捕まえた!と勢いよく立ち上がって振り返ったところで柿の木に額をぶつけた。温かいものが流れるのがわかり、とっさに軍手の甲で抑える。軍手の甲は真っ赤に血で染まっていた。それでも見せたい気持ちで離さなかったが(諦めが悪い)このトカゲは畑の主だとすぐ思い直し、離した。謙虚さを忘れずにとわかりやすいサインで諭される私であった。



[ 入手した資材と畑の材 ]

家族で変わり自転車を乗りに出かけた先は実家の最寄りのダム。ダムを見渡せる歩道の両脇に子ども達が絵付けした鯉のぼりが飾ってあった。それぞれ青竹の先で気持ちよさそうにたなびいていた。変わり自転車を乗り終えて再びその歩道を歩いて帰る途中、ボランティアスタッフに自分の鯉のぼりを取り外してもらって竹ごと持ち帰る親子とすれ違った。

親:「ちょっと長いので車に入るよう2mくらいに切ってもらえますか」私は聞き逃さなかった。いのちの仕組みの暮らしを実践していると、こういう会話をアンテナがキャッチする。案の定、歩道の端に軽トラが止まっていて、たくさんの切られた青竹が載っていた。ボランティアスタッフがカットしている横で私は「その竹、もしこのあと捨てるだけでしたらいただいてもいいですか?野菜の支柱とかに使いたくて」と聞いてみた。スタッフの方は「あ〜いいですよ!処分するだけなんで。みんな思ってるけど口にださんのよ〜。」と言ってました。口にだそうよもったいない!あ、いろんなことを気配りしての口にださんのかな??丁寧に長いのを選んで結んでいだたき15本ほど持ち帰ることができました。ありがとうございますー!


実家に帰り家族を置いてすぐにひとりでホームセンターへ。ワクワクがとまらない!

到着するや否や、滑り止めつき作業グローブを買う。母方の祖母からの遺伝で指の関節が痛んで徐々に膨らみ固まるへバーデン結節の予兆があるが、そんなことは気にせず資材を鷲掴みしてパフォーマンスUPするために!!


耕した1つ目の畝の隣に、昔父が海釣り用に使用していた破れたゴムボートが置いてあり、その上に伸びた菊芋の茎を刈ったものが重ねて置かれていた。父は、ゴムボートの下は日光をさえぎるので除草用、菊芋の茎は一旦置いていただけなのだと思う。今日はそれらを利用する。ゴムボートの下は草が生えていないので畝を整える時に使用する土をすぐにとり出せ、カラカラに乾いた菊芋の茎は炭素源として畝の一番下に敷こうと決めていた。

購入した資材は、今日植え付けができるように 完熟腐葉土40Lを2袋、窒素源として ぼかしペレット1袋、効果が穏やかなので当日植えもできる 牡蠣殻石灰1袋、微生物のすみか 籾殻燻炭1袋、保水と分解促進 黒マルチ1本と留め具。両親が5年は土の管理をしなくてもいいようにレイズドベッドを参考にした平畝作りにする。

野菜は、トマト、とうもろこし、さつまいも、かぼちゃ、えだまめ、畑に自生するにら。両親だけで放置気味に育てても何かは収穫できるのではと思う。



[ 父と娘 ]

家に到着すると連絡してないのに両親が表に出て待っていた。大学のころ軽自動車で片道2時間かけて隣の県の端まで通っていたころも、帰ると父がよく表で待っていてくれた。幾つになっても私は娘なんだなぁ。この時もう17時前。日が暮れるまでに全て終わらせたい。両親が資材を畑まで運ぶのを手伝ってくれた。流血したため耕しを中断した3番目の場所を、

気合を入れて耕し始めると、父が何かできることはないかと声をかけてくれた。体力的に動作に限りがあるけど、菊芋の枝・腐葉土を撒き・ぼかし撒き・牡蠣殻石灰撒き・散水を手伝ってくれた。黒マルチも協力して張り、両脇は昼間いただいた青竹を錆びた手斧と祖父が使い込みすぎて真ん中が削れた木槌で半分にカットして留め具で抑えていく。「そんなことも知ってるのか」と驚く父。「知ってはないけどこうしたら便利かな?と思いついたらすぐやってみてるだけ、青竹はトマトの支柱にしよと思ってたけど」


↓ 畑を耕す様子を動画にしました!



無事日暮までに完成!最後にもう一度散水してもらい終了した。ボートの下の土をたくさん使ったのでくぼみができたため、硬い徒長枝をいれて軽く土をかけボートを被せておいた。じっくり時間をかけて土になってね。

大阪に帰ってから父に毛細管現象を起こすためにマルチの上に重しを2箇所ほど頼んだ。次の日に父から軽快な了解連絡がきたけど、母に聞くと疲れて1日寝ていたらしい。実は私も5日間ほど全身が筋肉痛だったことは伝えていない(笑)


これで20年放置していた実家の裏庭を耕す話はおしまいです。

ご覧いただきありがとうございました。 次は別のお話を予定しています!


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土に還る暮らしを楽しもう!

Live toward the soil, sprouts appear.




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